台湾の対米武器調達24案件、F16V戦闘機など3案件が遅延 国防省が立法院に報告

台湾国防省が立法院に提出した対米武器調達の進捗資料で、実施中の24案件のうち21案件は予定通り進んでいる一方、3案件に遅れが生じていることが明らかになった。中央通信社が10月24日に報じた。遅延しているのはMK48重量魚雷、AGM154C空対地ミサイル、F16Vブロック70戦闘機に関する調達案件で、米国側の生産工程や供給網の問題などが影響している。

24案件のうち21案件は予定通り

国防省は立法院に提出した公開資料で、2027年度予算や新型戦闘機調達特別予算などに基づく対米武器調達の進捗を説明した。

24案件のうち21案件は正常に進んでいるとしたが、残る3案件では当初の予定から引き渡し時期などが遅れている。

MK48重量魚雷は潜水艦から発射する大型魚雷で、敵の潜水艦や水上艦艇を攻撃するための装備となる。

AGM154Cは航空機から発射する精密誘導兵器で、戦闘機の攻撃能力に関わる。

F16Vブロック70は、台湾が新たに66機を調達する戦闘機である。

F16V戦闘機66機の納入にも遅れ

台湾は新型F16Vブロック70戦闘機66機を米国から購入する計画を進めている。

調達予算は2472億2883万台湾元。国防省の資料によると、米国側の生産ライン移転後の再稼働や供給網の混乱などが、引き渡し予定に影響している。

当初は2026年中に全機を台湾へ移送する計画だったが、実際には納入に遅れが生じている。

ただし、10月2日には最初の2機が台湾東部・台東県の空軍基地に到着した。国防省は、米国側での整備作業などを経て、残る機体も順次台湾に移送すると説明している。

今回の資料は、66機すべての引き渡しが完了したことを意味するものではない。

AGM154Cは生産再開が遅延要因

AGM154Cミサイルについては、米国側で最新型の生産ラインを再開し、必要な部品の調達やシステムの開発・統合作業を進める必要が生じた。

このため、当初2023年までに完了する予定だった引き渡しは、2028年まで延びる見通しとなった。

AGM154Cは、台湾が進めてきた既存のF16A/B戦闘機の性能向上計画に含まれている。

同計画では141機の性能向上作業自体は2023年末までに完了したが、関連する兵器の調達は完了していない。

つまり、戦闘機本体の改修完了と、搭載する兵器の引き渡し完了は別の問題である。

装備調達の進捗と防衛能力

台湾は中国軍の活動拡大を背景に、航空戦力、対艦・対潜戦力、防空能力などの整備を進めている。

米国製装備の調達では、売却承認後も製造や試験、輸送などに時間がかかるため、承認された時点で台湾軍が使用できるわけではない。

今回の国防省資料は、調達案件ごとの進捗を立法院に報告したものであり、実際に部隊へ配備された装備数とは区別する必要がある。

遅延している3案件のうち、今後の具体的な引き渡し日程が明らかになっていない部分については、引き続き米国側の生産状況などに左右される。

出典

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(2026年10月26日)

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