中国が台湾海峡で2日間の実弾射撃 台湾は警戒強化、台湾外務省が強く非難

中国

中国・福建省ショウ(さんずいに章)州海事局は2026年7月23日、台湾海峡の一部海域で23日と24日の午前6時から午後6時まで実弾射撃演習を実施すると発表し、演習区域への立ち入りを禁止した。台湾側は中国軍機や艦艇の活動に加え、ロケット発射も確認して警戒監視を強化した。一方、台湾外交部(外務省)は、中国の行動は地域の安全と安定を損なうものだとして強く非難し、軍事的挑発と「グレーゾーン」での威圧行動の停止を求めた。

中国、台湾海峡で2日間の実弾射撃を実施

 中国国営メディアの中央広播電視総台(CCTV)によると、中国・福建省ショウ州海事局は2026年7月23日、台湾海峡の一部海域で23日と24日に実弾射撃演習を行うとして航行警報を発令した。

 演習区域は福建省東山島南東沖の2カ所で、台湾海峡中間線の西側に位置する。公表された座標によると、金門島から約57.6カイリ、澎湖諸島から約103カイリ、中間線から約55.8カイリ離れた海域が対象となった。

台湾当局「船舶への影響はない」

 台湾交通部航港局は、演習海域は台湾周辺海域を航行する船舶への影響は現時点ではないとの初期判断を示した。各商業港は通常どおり運用されているとしている。

 一方で、安全確保のため海岸無線局や海事センターを通じて航行警報を発令し、船舶に対し演習海域を避けて航行するよう呼びかけた。

中国軍機8機、艦艇7隻が台湾周辺で活動

 台湾国防部(国防省)が2026年7月24日に公表したところによると、23日午前6時から24日午前6時までの24時間に、中国軍は戦闘機、ヘリコプター、無人機など延べ8機を出動させ、このうち3機が台湾海峡中間線を越え、台湾中部および南西部の防空識別圏(ADIZ)へ進入した。

 また、中国海軍艦艇7隻、公務船2隻も台湾周辺海域で活動を継続した。台湾軍が公開した飛行経路では、中国軍機が台湾の東西南北の各方面で活動していたことが確認された。

 さらに台湾軍は、中国が2026年7月23日午後8時、四川省の西昌衛星発射センターから運搬ロケットを打ち上げ、西太平洋方向へ飛行したロケットが台湾の防空識別圏を通過したと発表した。

台湾外務省「軍事挑発を直ちに停止せよ」

 台湾外務省は2026年7月23日夜、中国による実弾射撃演習について声明を発表した。

 声明では、中国政府が国際慣例に公然と反し、地域の安全と安定を損ない、航空機や船舶の航行に重大な危険をもたらしているとして厳しく非難した。そのうえで、中国に対し「理性的かつ自制的な対応を取り、軍事的挑発とグレーゾーンでの威圧行動を直ちに停止すべきだ」と求めた。

 また、台湾は主権を有する独立した国家であり、中台は互いに隷属関係にないと改めて主張した。さらに、中国が台湾海峡周辺で一方的な武力による威嚇を続け、地域の緊張を高めていると批判するとともに、国際社会に対し、中国による現状変更と地域安全保障を脅かす行為を一致して非難するよう呼びかけた。

 台湾政府は今後も価値観を共有する国々と連携し、ルールに基づく国際秩序と台湾海峡、インド太平洋地域の平和と安定を守る方針を示した。


出典

タイトルとURLをコピーしました