台湾と外交関係を持つ南米パラグアイのサンティアゴ・ペニャ大統領は11月5日、デジタル銀行の経営破綻に端を発した政治・金融危機を受け、辞任を表明した。台湾の陳明祺外務次官は6日、副大統領のペドロ・アリアナ氏が後を継ぐと説明し、現地情勢を注視していると述べた。
陳氏は立法院での施政報告に先立って記者団の取材に応じた。パラグアイの与党や各界の関係者と連絡を保っており、状況を把握していると語った。陳氏の発言を伝えた中央通信社の報道では、台湾との外交関係を変更するとの新政権の発表は示されていない。
ロイター通信によると、パラグアイ中央銀行は3日、デジタル銀行ウエノが最低限の支払い能力に関する基準を満たしていないとして介入した。同行は約300万人の顧客を抱え、預金を引き出せなくなった利用者が首都アスンシオンの支店前に集まった。中銀のカルロス・カルバジョ総裁も辞任した。
野党は、ペニャ氏が同行に対する監督上の判断などで便宜を図ったと批判し、弾劾を求めた。ペニャ氏は同行を傘下に置いていた企業グループの株式を2025年3月に売却したと説明し、不正への関与を否定している。与党コロラド党の支持も失い、辞任を表明した。
中央通信社が伝えた米AP通信の報道によると、下院はペニャ氏の辞任表明後、賛成78、反対0で弾劾を可決した。同行の経営問題が預金者の生活に波及したことに加え、政府による銀行監督のあり方が議会で問われ、政権交代につながった。
中央通信社によると、ペニャ氏は辞任を表明した動画で預金者への対応を優先する姿勢を示した。ロイター通信によると、ウエノは一般の預金を受け入れる一方、公的機関や年金に関わる資金も扱っていた。破綻は預金を払い戻せない問題と、監督当局の対応を問う問題に広がった。
ペニャ氏は2023年に大統領に就任した。ロイター通信によると、同行の経営危機を受けて、政権の金融監督や年金資金の扱いを巡る批判が強まった。台湾外務省はアリアナ氏が後を継ぐとの認識を示した。就任の手続きが完了した時刻は、確認した報道では特定できなかった。
出典
- 友邦巴拉圭總統潘尼亞請辭 外交部:都在掌握之中
- Paraguay's Peña resigns as bank collapse triggers political crisis
- 巴拉圭總統潘尼亞捲銀行風暴請辭 副總統阿里亞納接任
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(2026年11月6日)
