ブラジルの「ブラジリア学人報」は25日、台湾の外交部長、林佳龍氏の寄稿文を掲載した。林氏は「台湾、国連および国際秩序:国際社会は重大な局面にある」と題した文章で、国際社会に台湾の国連への有意義な参加を支持し、集団安全保障や技術面の強靱性を強化するとともに、権威主義による威圧に対抗する能力を高めるよう呼びかけた。
林氏は、現在の国際社会は、権威主義国家が既存の仕組みに挑戦し、世界の規範を再構築しようとしている重大な局面にあり、国連憲章の基本原則が厳しい試練にさらされていると指摘した。
また、中国が一方的に現状を変更しようとし、インド太平洋地域が日増しに強い圧力を受けていると分析した。台湾は民主主義の防衛線の最前線に位置し、台湾海峡は世界のサプライチェーンの生命線であるとして、台湾海峡の平和を維持することは各方面の共通利益にかなうと述べた。
さらに、中国が1971年の国連総会決議第2758号の内容を意図的に歪曲し、それを利用して台湾の国連やその他の国際機関への参加を阻止していると批判した。その上で、将来台湾海峡で軍事行動を取る口実にもしていると主張した。
林氏は、今回の国連総会が「信頼の回復」と「変革の推進」を優先課題に掲げていると強調した。国連の信頼性を再構築するには、すべてのパートナーを公平に扱わなければならないとし、国際社会に包摂と紛争の平和的解決の原則を順守するよう呼びかけた。「より強い国連には、台湾の有意義な参加も必要だ」と訴えた。
「ブラジリア学人報」(O Brasilianista)は、ブラジルの政財界エリート層で影響力を持つメディアで、政治や経済を主に報道している。読者には連邦政府の官僚や国会議員が含まれる。
