台湾空軍が米国から調達している新造F16V Block 70戦闘機66機の第1陣となる2機が10月2日正午ごろ、台湾東部・台東県の志航空軍基地に到着した。機体番号は6727と6728。台湾が新造戦闘機を海外から受け入れるのは約29年ぶりとなる。66機の調達計画は当初予定から遅れており、残る64機の具体的な台湾到着時期は明らかになっていない。
2機は米国からハワイ、グアムを経由して台湾へ飛行し、2日正午ごろ志航空軍基地に相次いで着陸した。台湾中央通信社によると、着陸後は格納庫に移動し、米台双方による引き渡し作業が行われた。
台湾空軍は「鳳翔プロジェクト」として、米国から新造F16V Block 70を計66機調達する。予算は2472億2883万台湾ドル。台湾は既存のF16A/BについてもF16V仕様への改修を進め、2023年に改修事業を完了している。
63機が米国の生産ライン上
台湾空軍によると、現在63機が米国の生産ライン上にあり、このうち一部は引き渡し段階に入っている。今後、米側と調整しながら台湾への移送や機体の受け入れ、要員の機種転換訓練を進める。
顧立雄国防部長は2日、年末までに引き渡される機体が今回の2機だけにとどまることはないとの見通しを示した。ただ、具体的な機数や日程は明らかにせず、米側のプロジェクト担当部署と調整すると説明した。
今回の66機は2019年に米国が売却を承認したもので、Reutersによると契約規模は約80億米ドル。新型機は高度な航空電子機器やレーダーを備える。全機の配備が完了すれば、台湾が保有するF16系列の戦闘機は200機を超える。
当初計画から納入遅延
一方、66機の納入は当初の計画から大幅に遅れている。Reutersはソフトウエア上の問題などが遅延の要因になったと伝えている。台湾では、米国から購入した兵器の納入遅延が安全保障上の課題となっており、F16Vはその主要案件の一つとなっている。
台湾の野党・国民党からも今後の納入計画を明確にするよう求める声が出ている。馬文君立法委員は、第1陣の到着を評価する一方、これまでの遅延とは別問題だとして、残る64機の製造、完成、引き渡し時期を国防部が説明すべきだと主張した。
頼清徳総統は2機の到着について、台湾の防空能力強化に向けた重要な進展だと表明し、米国政府による台湾の防衛力強化への支援に謝意を示した。
米国務省報道官はReutersに対し、米国はインド太平洋地域の友好国・パートナーとともに繁栄、安全、価値観の共有を進めており、「それには台湾も含まれる」と説明した。中国政府は米国による台湾への武器売却に繰り返し反対しているが、中国外務省は今回のF16V到着に関するReutersの照会には回答しなかった。
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出典
- 首批2架F-16V blk70降落台東志航基地 台美共同點交
- Taiwan’s first two F-16V fighter jets arrive to bolster defences against China
- Taiwan: first new F-16V fighters arrive amid China threat
- 首批兩架F16V戰機抵台 國民黨促交代餘下64架進度
- F-16新機抵台 在野:後續64架何時交貨
