2026年8月16日、米空母ジョージ・ワシントンが日本の横須賀基地を離れ、中東へ向かっている。同空母打撃群は今年5月に横須賀を出発し、13日には巡洋艦と駆逐艦を伴ってシンガポール海峡を通過した。米国が今後1~2カ月以内に別の空母を太平洋へ派遣しなければ、西太平洋で空母が不在となる可能性がある。
ジョージ・ワシントンは、中東に展開する空母エイブラハム・リンカーンとの交代に向かう見通しだ。リンカーンは当初5月に帰還する予定だったが、イラン作戦への対応で展開が延長された。米軍の空母運用は限界に近づいており、長期展開に伴う乗員の疲弊、修理需要の蓄積、造船所の逼迫も指摘されている。
専門家は、西太平洋で米空母の配備に空白が生じれば、中国がフィリピン、日本、インドネシアなどに米国の地域関与が低下したことを示す機会になると指摘している。中国はインドネシアとの合同軍演習、南シナ海のスカボロー礁での演習、日本の沖ノ鳥島周辺での実弾射撃を実施したと報じられている。
今回の展開は、西太平洋における米軍の抑止態勢や中国の軍事的影響力に関わる。台湾海峡を含む東アジアの安全保障と日米同盟、日本の安全保障環境にも関係する動向である。
