台湾の卓栄泰行政院長(首相)は10月27日、政府機関の華僑委員会が公費を使って徐佳青前委員長の送別会と誕生日祝いを開いたと野党から批判されている問題について、支出は華僑委員を対象とした公式行事に関するものであり、特定個人のために公費を使った事実はないとの認識を示した。立法院での施政方針に関する質疑に先立ち、記者団に説明した。
野党が円山大飯店での会食を問題視
問題となっているのは、華僑委員会が10月22日に台北市の円山大飯店で開催した年次会議関連の会食。台湾民衆党の立法院党団主任、陳智菡氏は、華僑委員会が公費を使って徐佳青前委員長の送別会と誕生日祝いを開催したと批判した。
徐氏については、在外公館の資源を不適切に使用したとの疑惑も指摘されている。徐氏は行政上および司法上の調査を自ら求めるとともに、華僑委員会委員長を辞任した。現在は李姸慧副委員長が委員長を代行している。ただし、今回の会食に関する野党側の指摘と、徐氏を巡る在外公館の資源使用疑惑は、それぞれ事実関係を確認する必要がある別の問題となる。
行政院長「会食は華僑委員が対象」
卓行政院長は27日、華僑委員会の年次会議は毎年実施される行事であり、会議終了後には公式訪問などの日程も組まれると説明した。会議期間中の会食については、初日に行政院、2日目に立法院長、3日目の夜に華僑委員会が、それぞれ華僑委員を招く慣例があるという。今回問題視された会食も、この3日目の公式行事に当たると説明した。
卓氏は、会議や関連行事に公務予算から一定の支出があったことは認めた。一方、その支出は華僑委員会の公式行事に関連するものであり、徐氏個人のために公費を使ったものではないと説明した。また、会食の一部の演出や行事内容が社会に異なる印象を与えたことについて、華僑委員会に対し、今後は行政上の対応をより明確にし、誤解を招かないよう求めた。
今回確認した資料には、会食の総支出額や費目別の内訳、監査結果は記載されていない。徐氏を巡る別の疑惑についても、調査の最終結果は確認できていない。政府と野党の主張を区別する必要がある。
出典
関連記事
関連記事なし
(2026年10月27日)
